「ぼくらと、シゴト。」的、必見本。 就活にがんじがらめにされた時に、ヒントをくれる本。

「ぼくらと、シゴト。」的、必見本。 就活にがんじがらめにされた時に、ヒントをくれる本。
本屋に行くと、さまざまな就活本が売られている。
並んでいるタイトルの中には『最強 面接必勝法』や『全員がやっている自己分析方法』などの分厚い本がたくさん。どれも焦りを募らせるものばかり……。

そんな中で目を惹いた帯の言葉がある。

「就職活動を『やらされて』いない?」

この言葉にハッとさせられた。
就活をやらされている? 
みんな自分で就活を選んでしているんじゃないの? と。

『就活女子のための就活迷宮から抜け出すトビラ』というタイトルのこの本は、
私たちを焦らせる本とは違うみたいだ。



著者は、女子限定の就活キャリアデザインスクール「就活モード」の代表をつとめる井上真里さん。
大学での指導や講演、本の執筆などでも活躍している就活キャリアアドバイザーだ。

ほかの本とは異なるテーマが書かれたこの本に素直に惹かれページを開いた。
そこには、「就職する目的は?」「企業に就職しないとしたらあなたがしたいことは?」「求めているやりがいは、ほかの仕事でも実現できるかもしれない」など、具体的な悩みをテーマにひとつひとつ丁寧に紐解いてく言葉がならぶ。


本の中では「あなたへの質問」が頻繁に問われる。
この質問はそれまでの就職活動における固定観念を考え直すきっかけになるもの。
著者が何千人とキャリアカウンセリングしてきた中で実際に学生が抱いていた悩みも載っているので、
自分のリアルな悩みと同じものも多く、読み進めていくうちに解決のヒントもたくさん得られる。

就活はしなければいけないもの。
そう考えるようになると就活はやらされていることになってしまう。そしてそうなったのはきっとどこかで、自分ではない人、たとえば親や兄弟、先生、友人など周りに流され自分で選んでいなかったから。

就活はしなくてもいいもの。
もし自分がこれからやりたいことに必要ならば、自分と向き合い、就活をすればいい。それは自分で考え選んだ道だから、それまでの「やらされている」感じはなくなるだろう。

“女子のため” というタイトルでスルーしてしまう男子にも、ぜひ読んでもらいたい一冊だ。

きっと就活が原因で固くなっていた気持ちがほっこりと緩み、
一息ついてまた頑張ろうと思わせてくれるだろう。

<今回の一冊>
『就活女子のための就活迷宮から抜け出すトビラ』 (TAC出版/1296円)


著者の井上真里さんが代表をつとめる就活キャリアデザインスクールはこちら。
「パーソナル面接レッスンの就活モード」


井東希美

Writer

井東希美
Nozomi Ito
暇さえあれば美味しいお店をリサーチし、行きたいお店リストに追加している食いしん坊です。今はフルーツパフェが狙い目。趣味は読書と寝ること、それと考えること。
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