「先輩就活よもやま話。」【キャリコン編】

「先輩就活よもやま話。」【キャリコン編】
こんにちは! 学生ライターの中本です。

今日は、このサイトの発起人でもある田中航さんに
「学生のときどんな就活してた?」話をじっくり聞いてみました。


――今回聞きたいのは、ずばり、航さんの就職活動。どんなことを思って、どんなふうに行動していたのかを聞かせてもらえたら嬉しいです。早速ですが航さんはどんなことを意識して就職活動をしていましたか?

んー。10年以上前のことなので、少し記憶が曖昧だけど。就職を考えたときに決めなくてはいけない事っていくつかあるよね、「業界」「企業」「職種」「条件」など。就活サイト見ると、この辺を絞らなくては選べない。なので、それぞれをはじめは考えていったんだけど、全然イメージができなくって。


――どうやって進めていったんですか?

はじめは有名な企業。おしゃれな企業。キラキラしたところばかり受けていた。総合商社から、航空会社、それにコーヒー会社。で、バンバン落ちて(笑)。このままじゃまずいぞ、何かが違うぞと思って、改めて立ち止まって考えたんです。自分が何を大事にしたいのかってね。どうやって考えたかっていうと、ライフチャート(時間軸を横にとって、人生の出来事に対して気持ちの乱高下を描いていくグラフ)を書きだして。そこから、自分は「これがしたい!」という思いを持って突き進んでいる時が一番幸せを感じていることがわかったんです。さらにつきつめると、やるぞ!って決断した瞬間が一番テンションが高い。震災ボランティアやるぞと決めたとき、海外旅行に行くぞと決めたとき、ワインづくりに挑戦するぞって決めたときetc…。 それと、これは友達に言われたんだけど、「航はいい意味でおせっかいだね」って。確かに、悩んでいる友達を見かけるとどうしても相談に乗ってしまう。実はこれって決断する姿を見たいからやっているんだなって。自分で決断するのも好きだし、人が決断するのを見るのも好き。決断フェチなんですよね。素敵じゃない!? 自分のやりたいことに向かって決断したキリっとした目。顔つき。たくさん見たい。だから、決断(やりたいことに一歩踏み出すこと)を支援する仕事を探そうと思ったんです。あ、あと、ライフチャートを見ていると、仲間と喧々諤々と話し合いしているのも好きだってことが分かりました。なので、この二つはこだわりたいなって思ったんです。


―――決断を支援する仕事と、喧々諤々と話せる仲間。いいですね! 
でも、どう探したのですか? 特に決断を支援する仕事ってなかなか探しにくい気が。


そうなんだ。誰彼構わず決断なんて求められるわけがない(笑)。決断を求めている人じゃなきゃって。なので、誰に対して、どう支援するか? を考えていきました。そこで想像したのが、大学選びの決断をしようとしている高校生、就職の決断をしようとしている大学生、そして結婚など。なかでも、早い時期に決断を重ねてほしいと思ったので、高校生に向けた支援をしたいと思い、絞りました。
次に考えたのが、どう支援するか? これは自分の過去の体験に照らし合わせながら、どんな時に決断できたか考えました。すると見えてきたのが、情報の存在。「あ! これだ!」と思える情報に触れると、ぱっと未来が広がって、ワクワクした気持ちになる。その瞬間に僕は決断をする。なので、決断を促すような情報提供ができる仕事を探しました。ここまで絞れると結構見つけやすくなる。高校生に対して、情報を提供することで、決断を促している仕事。リクルートやベネッセ、マイナビなどが頭に浮かんだ。いろんな企業を訪問する中で、一番文化がフィットしたリクルートを選んだんです。喧々諤々と語り合う雰囲気あると感じて。



――選択肢を絞っている印象がありますが、絞ることへの不安はありませんでしたか?

ありました。もともとは、高校生に向けての商売に興味があったわけではないし、世界が狭まっちゃうんじゃないかと。でも、違うと感じたら、そこでまた仕事を変えればいいんじゃないかってとらえた。経験上、とにかく一度選んでみないと何もわからないと思う節があって、判断を先に延ばすのではなく、今持っている材料で一度判断することを優先したんです。こだわりポイントの二つ、決断を支援する、喧々諤々と語り合えるは満たせると感じたので。


――実際に働いてみて、ズレはありませんでしたか?

ほぼなかったですね。多少はあったかもしれないけど、今思い浮かべてもずれが思い出せない。今、「またやって」と言われたらやると思います。


――今は別の仕事をされていますよね。なぜなのですか?

以前と少し考え方が変わったからです。決断を支援したい、また喧々諤々と語り合う雰囲気に惹かれるということは変わらない。けれど、手段に対する考えが変わりました。今までは、情報が大事で、情報に触れることで人は決断すると考えていました。けれど今は、情報に接する前に自分の中で価値軸をもつことが決断に必要だと考えるようになりました。自分は〇〇が大事!って本人が認識していないと、情報があってもスルーしてしまうなと思うようになりました。なので、〇〇が大事!を認識するサポートする仕事を手段として選びたいと考えるように。それが前職ではできないと感じたので、新しく仕事を選びました。絶対に譲れないポイントは抑えたうえで、その時々の興味関心に合わせて選択を柔軟にしているイメージかな。


――これから働く学生たちに何かメッセージをもらえますか?

「あなたは何に幸せを感じますか?」この質問に対する答えを、大学生活を通じて模索するといいですね。仕事は自分の人生を幸せにする手段です。なので、自分の幸せを知らなければ、最適な手段って選べません。けれど、あんまり考えていないですよね、僕ら日本人。そんな状況でずっと育ってきて、就職活動で突然「あなたは何をしたいですか?」と問われる。慌てますよね。そこで必死に考えるけれど、浮かぶのは最近の興味関心。大学でこれやっていて興味あるとか、身近で知っているものを上げる。でもそれって変わりやすいし、そもそも幸せにつながる要素を満たしているとは限らない。
人生を思い切り振り返って、こんな時に幸せなんじゃないか、って仮説を作って。それを検証する体験を重ね、ぜひ自分の中でゆるぎない幸せの軸を作れたらいいと思います。


「先輩就活よもやま話。」編集後記 〜学生ライター中本の視点〜

大事なことは「興味」よりも「何をしているときが幸せか」。
いきなり就活という岐路に立たされても、何をやりたいかなんてわからない! そう思う人にとって、
田中さんの考え方は大きなヒントになるんじゃないかなと感じたインタビューでした。
中本れみ

Writer

中本れみ
Remi Nakamoto
アルバイト代のほとんどを、カレーとTSUTAYAに貢いでいます。暮らしを豊かにするものづくりがしたい。趣味は日没二時間前のお散歩と、フィルムで写真を撮ること。
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